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eZ Publishを使ったプロトタイプの構築支援

2010年1月13日
テクニカルディレクター 棟

先日、弊社が提供するCMSの一つであるeZ Publish(以下、eZ)を使ってサイトを作りたい、というお客様から問い合わせがありました。

そのお客様は、OSS(オープンソースソフトウェア)であるeZの自由度・拡張性に魅力を感じて、早速インストールされたそうなのですが、eZを使ってどのようにサイトを構築していけばいいのかわからず、試行錯誤を繰り返していたそうです。

eZは拡張性がある分、覚えることも多岐に渡ります。
最近は日本でも、支社コミュニティができて、日本語の資料も徐々に増えてはきましたが、深い理解をするためには、英語のドキュメントを読むことがどうしても必要になってきます。たとえ英語が読めたとしても、ドキュメントのボリュームが多いので、理解にはかなりの時間を要してしまいます。
そこで、そのお客様に、弊社が行う技術講習の受講をお勧めしました。

カリキュラムを決める前にまず、実現したいサイトのイメージをヒアリングしました。時間の制約があったため、簡易的なプロトタイプとしてそれを実現することをゴールに設定し、ヒアリング内容をもとに「何を入力するか」「どこに出力するか」を明確にすることで、実際のサイトを構築する際にすぐに役立つような講義内容を目指しました。

カリキュラムは、「講義」「実践」の2部構成にしました。

講習
  • eZ Publishの概要
  • クラス・ノード・オブジェクトの考え方と作り方
  • テンプレートオーバーライドシステムの考え方と作り方
  • テンプレートオペレータの使い方
実践 テーマ:「テンプレートを作成し、入力したものを表示する」
  • クラス作成
  • テンプレート作成
  • テンプレートオーバーライド

「講義」についてはeZを理解するにあたり、基礎となる部分を中心に弊社オリジナル教材をもとにお話させていただき、「実践」は、実際に一からプロトタイプ作成を行い、工程ごとに一つずつ説明していきました。

eZは海外の製品ということもあり、独特の癖のようなものがあるため、多くの疑問が出てくるものなのですが、今回は実際に操作を見ていただいたことで、よりスムーズにeZを理解していただくことができました。

テンプレート作成については、画面上で実際にプログラムを行う「ライブコーディング」を行いました。テンプレートの書式だけではなく弊社独自の運用方法なども交えてお話させていただいたところ、お客様には大変満足していただけました。

結果として今回は「商品紹介サイト」という方向性で

  • 商品カテゴリ
  • 商品一覧
  • 商品詳細ページ

を含むサイトのプロトタイプを提供することができました。

今回の講習で感じたこと

「百聞は一見にしかず」とはよく言いますが、一人で黙々とドキュメントを読みながら学ぶよりも、経験者の操作を実際に見たり、話を聞いたりすることの方が理解のスピードが断然速いことを今回の講習を通して改めて感じました。

我々ミツエーリンクスは、知識や技術をより研鑽し、今後もよりよいサービスを提供していきたいと思います。