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セミナー情報管理ソリューション standard開発の舞台裏 - ページ公開・編集ワークフロー機能

2009年12月11日
システムエンジニア 野沢

弊社がeZ Publishをベースに開発したパッケージ "セミナー情報管理ソリューション standard"でどのような機能を用いて開発したかをお伝えしていきます。

ページの公開・編集ワークフロー

今回はページの公開・編集ワークフローについてです。

WEBページを公開するためには、記事の作成以外にもCMS上でさまざまな作業を行います。例えば、編集者が作成したWEBページを編集者の上司が確認し、問題無い場合に公開する、といった作業があります。

ここで作成中や承認中のWEBページが間違って公開されない為に、eZ Publishではそれぞれのバージョン(編集履歴)に対して内部的にステートを付与しています。

■バージョンのステート

  1. 下書き
  2. 公開
  3. 保留
  4. 保管
  5. 非承認
  6. 未変更下書き

それぞれのオブジェクトが実際にどのようなステートにあるかを確認するには、管理画面よりオブジェクトを編集で開いてもらい、左ナビゲーションより「バージョン管理」を選択することで、確認することができます。

eZ Publishデフォルトの公開ワークフローではこのステートを制御することで公開ワークフローを実現しています。
しかし、eZ Publishを実際に導入する組織にはさまざまなワークフローがあり、それらに対してデフォルトのワークフロー機能だけで対応することには限界があります。
そこで、前回の予約機能でも申し上げたように、この部分もeZ Publishを導入する場合のカスタマイズの要になります。
カスタマイズについて、一例ですが以下の機能でオブジェクトの公開フローを制御することもできます。

standard版ではセクション機能を利用した公開フロー制御を行っています。
オブジェクトステートについては今年リリースされたeZ Publish 4.1から追加された機能です。

■オブジェクトステートの特徴

  1. オブジェクトに対して任意の状態(ステート)を自由に作成することができる
  2. 作成したステートごとにオブジェクトに対してアクセス制御をかけることができる

この機能を利用することで、例えば、編集者グループのユーザは「下書き」ステートのオブジェクトは編集できるが、「承認中」ステートのオブジェクトに対しては編集できないなどの制御を柔軟に行うことができます。