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eZ Publishの紹介:「コンテンツとデザインの関係」

2009年5月28日
システムエンジニア 野沢

この連載ではeZ Publishでサイトを設計・実装する際に 参考になるトピックを扱っていきたいと思います。

第2回はeZ Publishにおけるコンテンツ管理について考えていきます。

機能についてご紹介していきたいと思います。

コンテンツとデザインの関係

前回、eZ Publishの特徴の1つにコンテンツとデザインは完全に分離して管理する点を挙げました。今回はCMSで構築した場合と、そうでない場合のサイトを比較することで、コンテンツ管理について掘り下げて考えていきたいと思います。

サイトの例として、最新のニュースをトップページに表示するニュースサイトを考えてみましょう。

CMSを使用していないサイトですと一般的にHTMLでページを作成するケースが多いかと思います。HTMLはページが1つのファイルとして保存されているため、ニュース記事の内容(コンテンツ)とデザインが密に結合している状態にあります。

一方、CMSでサイトを構築する場合、上の例で言えば、まず、ニュースの内容だけをCMSの画面から入力し、データベースに保存します。保存されたコンテンツはブラウザでアクセスした時に「テンプレート」というコンテンツの表示方法を定義したファイルに当てはめて処理することで、ページとして表示されます。つまり、CMSでサイトを構築した場合、コンテンツとデザインは完全に分離して管理されることになります。

次に、2つのコンテンツ管理方法を比べてみましょう。HTMLを使用した場合は1つのファイルとしてページを扱うことができるので、編集はテキストエディタなどから行うことができます。ただし、複数のページで同じコンテンツを表示している場合にはそれぞれのファイルについて修正が必要になります。 一方、CMSを利用した場合は、コンテンツとデザインは分離して管理され、コンテンツはデータベースに保存されます。そのため、コンテンツを管理する「機能」が必要になります。具体的には、管理するコンテンツの情報を定義するための機能、コンテンツのCRUD(クラッド)を行うための機能になるでしょうか。

コンテンツ管理を行うための3つの概念

これから数回にわたりeZ Publishのコンテンツ管理機能についてお伝えする予定なのですが、基礎となる3つの概念とその役割について先にご紹介いたします。

  1. クラス
    管理するコンテンツの情報を定義する

  2. オブジェクト
    クラスから作成される実際のコンテンツ
    コンテンツ自体のメタ情報管理、世代管理なども行う

  3. ノード
    サイト構造を定義する

次回からはそれぞれの概念とその