ExpressionEngineによる業務改善事例
CMS導入理由は様々ですが、CMSの導入によるウェブサイト更新業務の改善への期待が理由の一つとなるケースが多いです。
第2回は実際にExpressionEngineを導入した案件の改善事例をご紹介させていただきます。
CMS導入前の問題・担当者への業務の集中
プロジェクト開始前は一人のウェブ業務担当者に業務が集中する状況にありました。
更新作業の際にはコンテンツの内容を把握している部門との連絡のやり取りが必要となり、また簡単な更新であっても担当者の作業がその都度発生してしまうため作業負担も大きいものになっていました。
それにより担当者が不在のときには更新が滞ってしまったり、更新作業の連絡・確認による情報発信遅延を引き起こすなどの問題が発生していました。
CMS導入前の問題・手作業による作業負担の発生
手作業によるウェブサイト更新は複数のページに対して修正・確認作業を行う必要があり作業効率もあまりよくありません。またミスも発生する可能性があり、それによって情報の精度を下げてしまう恐れがあります。
担当者以外に更新業務に携わる場合はHTMLの知識を必要とするため、知識のない場合は学習コストもかかります。
小規模サイトであればまだ上記のような問題も大きくならないのですが、ある一定規模のサイト運営の場合は、これらの問題点を軽減するCMSによる管理が効果的となります。
CMS導入後の改善・ユーザーグループによる負荷分散
ExpressionEngineではユーザーグループ別に各ブログへの投稿権限、公開権限の付与が可能です。
それにより各部門をユーザーグループとして定義し、その部門毎に担当するコンテンツ更新業務を割り振ることが可能になります。
CMS導入後の改善・作業負荷軽減
CMSでコンテンツの作成・修正を行うと、インデックスページ・詳細ページなど複数のページに対して作業内容が反映されるようになります。
そのため手作業に比べ情報発信や作業にかかる時間を短縮することが可能になります。またミスも軽減され、より精度の高いコンテンツ配信を可能にします。
ExpressionEngineはブログ感覚で記事を作成・更新ができるため、今まで更新業務に携わっていなかった人も容易に更新作業を行うことができ、サイト更新にかかる学習コストも削減することが可能になります。
CMS導入後の運用で何が変わったのか
今回の案件では、ソフトウェア部門がソフトウェアコンテンツ、サポート部門がサポートコンテンツ、広報がニュースリリースコンテンツを担当するように更新権限を付与いたしました。各部門毎にコンテンツ発信を行えるようになり、担当者への更新業務が集中してしまう問題が解消されました。またコンテンツの配信時間も短縮されより活発なサイト運営がされるようになりました。
また、CMSに初めて触る部門担当者の方がいらっしゃいましたが、操作に関しては直感的に行うことができたという意見をいただきました。
以上が某案件のExpressionEngine導入による業務改善事例となります。
次回はコンテンツ配信時間を求められる案件のExpressionEngine導入事例をご紹介させていただきます。