Varnishのインストールと起動
今回から実際にVarnishのインストール・設定を行なっていきます。
OSはCentOS5.4を前提に進めていきます。
CentOSではepelリポジトリ(http://fedoraproject.org/wiki/EPEL)を利用することによりyumからインストール可能です。
epelリポジトリのインストール
# rpm --install http://download.fedora.redhat.com/pub/epel/RPM-GPG-KEY-EPEL
# wget http://download.fedora.redhat.com/pub/epel/5/x86_64/epel-release-5-4.noarch.rpm
# rpm -Uvh epel-release-5-4.noarch.rpm
※CentOS5.4 x86_64の場合
通常は利用されないように /etc/yum.repos.d/epel.repo 内の [epel] 部分を enabled=0 としておきます。
[epel] enabled=0
Varnishのインストール
# yum --enablerepo=epel install varnish varnish-libs
インストール後の構成は下記のようになります。
・デーモンの設定ファイル
/etc/sysconfig/varnish
・ルール設定ファイル
/etc/varnish/default.vcl
・起動スクリプト
/etc/init.d/varnish
・ログ
/var/log/varnish
デーモンの設定
/etc/sysconfig/varnish を開き、以下の部分を編集します。
## Alternative 3, Advanced configuration
部分を利用して設定します。
VARNISH_VCL_CONF=/etc/varnish/default.vcl
ルールの設定ファイルを指定します。
VARNISH_LISTEN_ADDRESS=192.168.0.1
VARNISH_LISTEN_PORT=80
リバースプロキシとしての待ち受けアドレスおよびポートを指定します。
VARNISH_ADMIN_LISTEN_ADDRESS=127.0.0.1
VARNISH_ADMIN_LISTEN_PORT=6082
管理インターフェースの待ち受けアドレスおよびポートを指定します。
外部にさらさないように注意。
VARNISH_MIN_THREADS=1
VARNISH_MAX_THREADS=1000
VARNISH_THREAD_TIMEOUT=120
VARNISH_TTL=120
上記の設定は現時点では特に変更する必要はありません。
VARNISH_STORAGE_FILE=/var/lib/varnish/varnish_storage.bin
VARNISH_STORAGE_SIZE=1G
VARNISH_STORAGE="file,${VARNISH_STORAGE_FILE},${VARNISH_STORAGE_SIZE}"
キャッシュファイルの保存場所およびサイズを指定します。
DAEMON_OPTS="-a ${VARNISH_LISTEN_ADDRESS}:${VARNISH_LISTEN_PORT}
-f ${VARNISH_VCL_CONF}
-T ${VARNISH_ADMIN_LISTEN_ADDRESS}:${VARNISH_ADMIN_LISTEN_PORT}
-t ${VARNISH_TTL}
各設定を起動スクリプトに渡すためにひとまとめにします。
ルールの設定
ルールの設定ファイルは /etc/sysconfig/varnish にて指定したファイルを作成します。
今回はインストール・起動までですので、適当にダミーの内容を用意します。
backend default {
.host = "dummy";
.port = "80";
}
起動
上記の設定が済んだらルール設定ファイルの文法チェックを行います。
# varnishd -C -f /etc/varnish/default.vcl
C言語に変換されたルールがつらつらと出てきますが、エラーが表示されなければ文法的にはOKです。
問題なければ起動スクリプトを使用し起動します。
# /etc/init.d/varnish start
Starting varnish HTTP accelerator: [ OK ]
次回からルール設定についてみていきましょう。