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CMSについて:「モノの特徴とCMSの関係」

2009年5月15日
システムエンジニア 野沢

この記事はCMS Blogをご覧頂いている方々にコンテンツマネージメントシステム(Content Management System, CMS)の理解の手助けになれるように「CMSとは」というテーマでお届けします。

第2回は第1回で述べたモノを管理する際に必要となるモノの特徴(属性)とCMSの関係について考えていきます。

コンテンツの特徴を捉える

第1回では本を本棚へ並べる行動は本の特徴にもとに行われているといことをご紹介しました。本の特徴とは「執筆者」、「本のシリーズ」、「本のサイズ」、「本の色」、「本のお気に入り度」などです。
モノの特徴を捉えることはモノの管理の手助けをしています。同様にCMSでもコンテンツの特徴を捉えることはCMSを構築するうえでとても重要な手助けをしてくれます。そしてコンテンツの特徴を捉える作業はCMS構築のプロセスの中でとても重要な項目として挙げられます。

ブログなどに代表される日記のようなコンテンツをCMSで管理する場合を考えていきます。日記の特徴は何でしょうか。日記とは日々の出来事を毎日あるいは一定期間、連続的に書き留めるものです。その日の出来事を書くために「日記を書いた日」が必ずあるのと出来事の見出しとして「日記のタイトル」、そして出来事である「日記の本文」が特徴として挙げられます。
CMSでは特徴として挙げた3点を管理することになります。そしてこれらの特徴はCMSが用意する日記コンテンツの入力画面の各項目となります。つまりコンテンツの特徴を捉えることでCMSで管理するために必要な項目が自ずと定義されていることになるのです。

フィールド設計

前述したCMSで管理するコンテンツの特徴を捉え、そのコンテンツの属性としてCMSで管理するための入力項目を決定することを弊社のCMS構築のプロセスでは「フィールド設計」と呼んでいます。


今回はコンテンツの特徴を捉えることでCMSで管理するためのコンテンツの入力項目を定義する「フィールド設計」というCMS構築のプロセスをご紹介しましたがフィールド設計には入力項目を定義するだけでは終わりません。定義した入力項目の型までを定義する必要があります。
入力項目の型とは例えば「日記のタイトル」ではあれば改行が必要ないテキストライン型(HTMLタグのinput)や「日記の本文」であれば改行が必要なテキストブロック型(HTMLタグのtextarea)などがあります。これらの入力項目の型については次回の記事にてご紹介します。